川崎幸病院 川崎幸病院大動脈センター 医療法人財団石心会 大動脈治療の最前線 心臓血管外科の最前線    
         
       
   

手術体験
   
   

 

80歳男性・千葉県 2004年寄稿

2003年 弓部大動脈瘤手術

数年前より抱えていた大動脈瘤。
瘤が大きくなったら切除の予定で定期健診を受けていました。
平成15年の検査で、その時初めて担当となった医師から「あなたの大動脈瘤は手術を行う必要があります。」との言葉。
信じられない思いで聞きました。
私の瘤の大きさならまだまだ手術には間があると、いや一生手術などしないで済むかもしれない、安易な気持ちでいたからです。
緊張が走りました。

この担当医が川崎幸病院の山本晋先生です。
先生はこの当時、私の住む千葉県内の病院に出向いておられたのです。
私が手術の決意を固めるのには、それ程時間はかかりませんでした。
山本先生に全幅の信頼を寄せたからです。
何より瘤の危険性を見ぬいていただいたこと、懇切丁寧なインフォーム・コンセント、私や家族の疑問に時間を惜しまず答えてくれたことが大きかったです。
また先生の経歴や大動脈瘤手術に対する気概を知るにつけ、ますます"この先生なら"という思いがあふれてきました。
禁煙期間を置いて、平成15年7月、手術を受けました。
長年の喫煙で血管や肺はボロボロになっており、だいぶ先生の手をわずらわせたようです。
既に破裂痕もあり、きわめてきびしい状態であったことをあとで聞かされました。
正直、想像以上に苦しい闘病でした。

しかし、瘤の破裂を懸念する生活から開放された喜びは、筆舌尽くしがたく、私の胸の中で人工血管は力強く血管を送り続けてくれています。
黒ずんでいた肌も今はピンク色に透きとおり若返ったようだと家族に言われます。
手術から1年余り、よみがえった生命をいとおしみながら静かな秋を過ごしています。