大動脈瘤治療の最前線 大動脈瘤治療の最前線 大動脈瘤治療の最前線
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インフォームドコンセント:説明に基づいた同意
段落 <インフォームドコンセント>
手術を含めた医療行為を行う場合、医療者側が患者さんに対して、医療の内容、危険性、効果などについて十分な説明を行った上で、患者さんがその医療行為と危険性、効果を理解し、ご自身の責任において同意することが必要です。今日、医療行為に関しては、この説明と同意(インフォームドコンセント:説明に基づいた同意)なしに行うことは困難です。
段落 <予防手術であること>
大動脈はある一定の大きさ以上になった場合にそれを動脈瘤と呼び、動脈瘤は破裂する危険性があります。動脈瘤が破裂すると、多くの場合救命することが不可能となります。このため、動脈瘤の治療は、破裂する前に動脈瘤を人工血管に置き換えることを原則としています。つまり、動脈瘤の手術は、機能回復や生活レベルの向上を目的としているものではなく、生命が危機にさらされている状況を回避するという、予防的手術です。この手術が生命をつなぎとめるための手術であることを十分ご理解いただきたいと考えています。手術において合併症が起こる可能性があるのであれば、手術を受けないという考え方もあります。しかし、手術を受けなければ手術に伴う合併症の危険性は0%ですが、生涯、動脈瘤が破裂する危険性を持ちながら生活していかなくてはならないということも事実です。

段落 <同意が必要>
手術は患者さんおよびそのご家族の同意無しにはできません。あくまでも手術前に、医師にできることは、手術を受けた場合の利益・損失、受けなかった場合の利益・損失についてお話をさせて頂くことだけです。最終的に手術を受けるか受けないかは、患者さんご本人あるいはご家族の判断に委ねられています。しかし実際は、ごくわずかの期間に、ご自身の病気・治療方法を理解し、それを選択することは容易なことではありません。従って、患者さんと私どもが相談を行った後に、治療方法について同意していただくことが一般的です。

段落 <最善を尽くすこと>
大動脈外科の手術は長時間行われ、その手順は無数に及んでいます。このような状況の中で、手術は時として、思わぬ困難な状況に陥ります。当初予定していなかった術式を選択しなくてはならなかったり、切除する予定の無かった部分を切除しなくてはならないこともしばしばあります。このような時、われわれ心臓外科医は、患者さんにとって、医学的に最良の方法を選択し、最善を尽くしていることをご理解いただきたいと考えています。われわれ心臓外科医の最大の目標は、患者さんを健康な状態に回復させ、社会復帰していただくことです。この目標のために、われわれは毎日の診療に取り組んでいます。

段落 <難易度の高い手術は敬遠?>
近年、医療事故が頻発、医療に対する信頼は低下し、医療訴訟は増加しています。このような状況とは関係なく大動脈疾患患者は年々増加しています。医療訴訟の増加に伴い、困難な手術・危険な手術は医療者側から敬遠される傾向がみられます。大動脈外科手術は一般の心臓外科手術以上に技術的に困難な手術です。実際、当センターに紹介されてくる患者さんの約半数は、大学病院や総合病院の心臓外科からの紹介です。このことは、技術的に難易度の高い大動脈手術は治療実績のある医師に任せているとも言えますが、一方で、困難な手術が心臓外科医から敬遠されるという現象を表していると言えるのではないでしょうか。私どもは大動脈疾患に関して、常にトップクラスの手術・診療内容を提供しているとの自負があります。従って、非常に難易度の高い手術に対しても手術が必要な場合(手術適応がある場合)には、手術を行うことを原則としています。

段落 <信頼関係が必要>
ここで、もっとも重要となるのが、患者さんとの信頼関係です。ご自身の命を預ける執刀医を信頼できなければ手術を受けることはできません。私どもは、この信頼関係を前提として手術を行っています。また、私どものお話する手術説明・治療内容について納得のいかない点がある患者さんだけでなく、治療内容に関してご了解いただいた患者さんに対しても、セカンドオピニオンといって、他の施設の心臓外科医あるいは循環器内科医の意見をお聞きになることをお勧めしています。当センターで行った検査等の画像診断資料に関しては、コピーをお渡しすることができます。セカンドオピニオンをご希望されたからといって、当センターでの診療内容が変わるようなことは決してありませんのでご安心ください。どこの施設にセカンドオピニオンを依頼してよいかわからない患者さんに対しては、適切な医療施設のご紹介も行っています。セカンドオピニオンに関しては、大動脈センターコーディネーターまでお問い合わせ下さい。

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